DIYとプロのリノベの違い|沖縄での注意点

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DIYリノベとプロのリノベ、何が違う?

費用・時間・仕上がりの差

リノベーションというと、「DIYでできるんじゃない?」と思う人も多いですよね。 実際、塗装や棚づくりなどはホームセンターの道具で手軽に始められます。 ただし、DIYとプロのリノベでは費用・時間・仕上がりに大きな差があります。 DIYは材料費のみで済むため、10〜100万円程度で抑えられる一方、完成までに何週間もかかることも。 一方プロの施工は、部分リノベで200万円〜、フルリノベでは1,000万円〜が相場ですが、短期間で高品質に仕上がります。 「安く済むけど手間がかかるDIY」と「費用はかかるけど安心できるプロ施工」、どちらを重視するかがポイントです。

DIYは「できる範囲」を見極めるのがポイント

DIYで重要なのは、“どこまで自分でできるか”の線引きを明確にすること。 壁の塗装や家具の設置など、仕上げ作業中心なら失敗してもリカバリーが可能です。 ただし、構造部分や配管・電気工事に手を出すと、後々のトラブルや修繕費が高額になるリスクも。 DIYは「気軽にできるリノベの一部」として楽しむくらいの気持ちがちょうどいいです。

プロは「設計+施工+保証」で安心感が違う

プロのリノベは、設計段階から施工・アフター保証までトータルでサポートしてくれます。 配管や防水などの見えない部分まできちんと施工するため、長く安心して暮らせるのが魅力。 特に沖縄のような高温多湿の環境では、DIYでは気づかない“施工ミス”がカビや劣化の原因になることもあります。 安心・安全に暮らすためには、専門知識を持つプロの存在が欠かせません。

沖縄でDIYリノベをする際の注意点

湿気・塩害による素材劣化のリスク

沖縄は湿気が多く、潮風に含まれる塩分によって金属が錆びやすい地域です。 DIYで木材や金物を使う場合、防錆・防腐処理をしないと数年で劣化することもあります。 壁材や床材も、湿気対策を考えないとカビが発生しやすくなるため、素材選びには注意が必要です。

台風・防水対策は専門知識が必要

沖縄で外壁や屋根のDIYを行う場合は特に注意が必要です。 防水や台風対策の施工は、専門的な知識と材料が必要で、自己流では隙間や漏れが生じやすくなります。 小さなミスが雨漏りや外壁の劣化につながるため、防水層やコーキング工事はプロに任せるのが鉄則です。

配管・電気・断熱工事は資格が必要なケースも

水回りや電気配線、断熱材の施工は、建築士や電気工事士の資格が必要な工事です。 誤った施工は火災や漏電の原因になるため、DIYでは触れないようにしましょう。 配管位置を変える場合や断熱リノベを行う場合は、必ず施工業者に相談を。

費用比較と向き不向き

DIY:材料費+工具代で10〜100万円

ペンキ塗りや壁紙貼り替え、棚の造作など、DIYの費用はおおよそ10〜100万円の範囲。 手作業の分コストは抑えられますが、失敗すると再施工の費用がかかる点も忘れずに。 “楽しみながら少しずつ進めたい人”には向いています。

プロ施工:部分リノベ200万円〜/フルリノベ1,000万円〜

一方、プロのリノベは、設計・工事・保証を含めて明確な見積もりで進みます。 部分リノベなら200万円〜、フルリノベは1,000万円〜が目安。 一度にまとめて工事を行うため、工期も短く、品質・安全面も保証されています。

時間・品質・安全性を考えるとプロ依頼が結果的にお得なことも

DIYは初期費用こそ安く見えますが、長期的に見るとメンテナンス費や修繕費がかさむことも。 特に沖縄では、湿気・塩害・台風などの自然環境による影響が大きいため、最初からプロに依頼した方が結果的に安く済むケースも多いです。

上手に組み合わせる“ハイブリッドリノベ”という選択

下地や大工工事はプロ、仕上げや塗装はDIY

最近人気なのが、プロとDIYを組み合わせたハイブリッドリノベ。 床や壁の下地、構造工事などはプロに任せ、塗装やインテリアの仕上げは自分たちで行うスタイルです。 安全性とオリジナリティを両立でき、コストも抑えやすいのが魅力です。

家族で参加して「思い出を残すリノベ」も人気

DIYの良さは“家族で一緒に作る体験”ができること。 子どもと一緒に壁を塗ったり、家具を組み立てたりする時間は、暮らしそのものを豊かにしてくれます。 小さな部分でも自分たちで手を加えることで、家への愛着が深まります。

素材選びや設計だけプロに相談する方法も

「全部DIYは不安だけど、完全にお任せも違う」そんな方には、部分的にプロを取り入れる方法もおすすめ。 素材や配色の相談だけ専門家に頼み、施工は自分で進めることで、デザイン性とコストを両立できます。 沖縄では湿気や塩害に強い素材選びがカギとなるため、ここだけはプロに相談するのが安心です。

まとめ|“できるDIY”と“任せるプロ”を見極めよう

DIYリノベは、自分の手で暮らしを作る楽しさがありますが、安全性・耐久性・気候対策の面ではプロにはかないません。 沖縄のように自然環境の影響を受けやすい地域では、「楽しむ部分はDIY」「構造はプロ」のバランスが大切。 自分たちの暮らしに合った方法で、安心して長く住めるリノベーションを選びましょう。

この記事を書いた人

喜納 あつきのアバター 喜納 あつき デザイナー・SNSマーケター

ドレスショップRÉVIAを経営しながら、SNSやブランドの企画・運用、ディレクションなど幅広いクリエイティブ業務に携わる。発信設計や世界観づくりを得意とし、沖縄県内の複数企業へのSNS運用支援やコンテンツ制作にも従事。STADIUM株式会社の立ち上げ時から参画し、現在はSNS戦略からデザイン監修、空間づくりまで、想いや価値を“伝わるカタチ”にするための企画・表現を担当。テクノロジーと建築・不動産を掛け合わせ、沖縄から新しいライフスタイルと住まいの在り方を発信し、社会に変化を生み出すことを目指している。

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