リノベ済物件を購入するメリット・注意点【沖縄版】

目次

リノベ済物件とは?中古住宅との違い

購入してすぐ住める“完成済リノベ住宅”

「リノベ済物件」とは、すでにリノベーション工事が完了している住宅のこと。
中古物件を購入して自分でリノベをするのではなく、販売会社や不動産業者がリノベ済みの状態で販売しています。
壁紙・床材・キッチン・浴室などが新しくなっており、すぐに住めるのが大きな特徴です。

中古+自分でリノベするパターンとの比較

中古住宅を購入して自分好みにリノベする場合、デザインや素材を自由に選べる反面、打ち合わせや工期に時間がかかります。
一方でリノベ済物件は、完成済みなので即入居でき、住宅ローン審査もスムーズ。
「完成度重視」か「自由度重視」かで選び方が変わります。

販売価格にリノベ費用が含まれている点が特徴

リノベ済物件の販売価格には、工事費・設計費・人件費などがすべて含まれています。
そのため、見た目よりもやや高く感じるかもしれませんが、実際は中古+リノベを別々に行うよりも費用が明確で安心です。
特に、リノベ費用を住宅ローンに含めて借りやすいのも魅力のひとつです。

リノベ済物件を購入するメリット

内装・設備が新しく、初期費用を抑えられる

水回り(キッチン・浴室・洗面・トイレ)などを新しくしている物件が多く、入居後すぐに交換の必要がありません。
設備を自分でリノベする場合は、キッチンだけで150万円〜、浴室も150万円〜が目安。
あらかじめ新しくなっている分、初期コストを大きく抑えられます。

工期ゼロで即入居可能

中古+リノベの場合、工期に2〜4ヶ月かかることが多いですが、リノベ済物件なら工事期間ゼロ。
転勤や引っ越しのタイミングに合わせてすぐ住めるため、時間的なメリットは大きいです。
家具・家電を入れるだけで“新生活”を始められます。

ローン審査がスムーズに通りやすい

リノベ済物件は、すでに完成しているため「物件価値」が明確。
銀行が担保評価を出しやすく、住宅ローン審査が通りやすい傾向にあります。
一方、自分でリノベする場合は工事内容や見積書の提出が必要で、審査に時間がかかることもあります。

見た目・間取りが事前に確認できる安心感

リノベ前の中古物件は、完成後のイメージがつかみにくいもの。
その点、リノベ済物件なら現物を見て「日当たり」「風通し」「動線」などを確認できるため、ミスマッチが少なくなります。
モデルルーム感覚で見学できるのも人気の理由です。

購入前にチェックすべき注意点

工事内容・素材・施工会社の品質を確認

内装がきれいでも、使われている素材や工法によって耐久性は大きく変わります。
安価な建材を使っていると、数年で劣化して再工事が必要になるケースも。
施工会社の実績や保証内容も合わせて確認しましょう。

配管・構造部分がどこまで更新されているか

リノベ済物件でも、見えない部分(給排水管・電気配線など)が古いままの場合があります。
配管が未更新だと、入居後に水漏れや電気トラブルが起こることも。
「どこまで工事がされているか」は重要なチェックポイントです。

アフター保証やメンテナンス体制の有無

販売会社によっては、1〜2年のアフター保証がついているケースもあります。
特に、リノベ済マンションでは管理組合との連携も必要になるため、保証・修繕体制を事前に確認しておくと安心です。

築年数や立地による資産価値の差

リノベ済でも、建物自体の築年数や立地条件は変えられません。
駅近・海沿い・主要道路沿いなど、アクセスが良い場所は資産価値を維持しやすいです。
反対に、築40年以上や修繕履歴の少ない物件は、慎重な検討が必要です。

沖縄で選ぶときのポイント

台風・塩害対策がされているか

沖縄では台風や潮風による劣化が大きな課題。
外壁塗装、防錆塗料、ステンレス製サッシなど、塩害対策がされているかを確認しましょう。
特に海沿いエリアでは、5〜10年単位のメンテナンスが資産維持の鍵になります。

湿気・結露対策の施工内容を確認

RC住宅では、断熱・換気の工夫がないと湿気やカビが発生しやすくなります。
断熱材の種類や24時間換気システムの有無をチェックしておくことで、快適性と耐久性がぐっと上がります。

マンションの場合は管理組合の修繕状況もチェック

マンション購入では、共用部分の修繕計画や積立金の状況も大切。
管理がしっかりしている物件は、建物全体の資産価値を維持しやすいです。
反対に、修繕が滞っているマンションは将来的に追加費用がかかる可能性もあります。

費用の目安と比較

リノベ済物件の相場(マンション:2,000〜3,500万円)

那覇市・浦添市などの都市部では、リノベ済マンションの価格帯は2,000〜3,500万円前後が中心。
フルリノベ(約70㎡)相当の仕上がりになっている物件が多く、新築より手の届きやすい価格です。

中古購入+自分でリノベ(合計2,000〜3,000万円)

中古住宅を購入してリノベする場合、物件価格+リノベ費用で2,000〜3,000万円が目安。
自由設計で理想の住まいをつくれる一方、工期や手間をかけたくない人はリノベ済を選ぶ傾向があります。

物件+施工の自由度をどこまで求めるかで判断

リノベ済物件は「完成された安心感」、中古+リノベは「自分好みの自由設計」。
どちらを選ぶかは、予算・ライフスタイル・こだわり次第です。
沖縄では、共働き世帯や移住者にリノベ済物件の人気が高まっています。

まとめ|“すぐ住める安心”と“自由設計”のどちらを選ぶ?

リノベ済物件は、初期費用を抑えてすぐに快適な生活を始められるのが魅力。
一方、自分でリノベする場合は、自由度が高く理想のデザインを叶えやすいです。
どちらにもメリット・注意点があるため、「時間」「予算」「こだわり」のバランスを見極めて選びましょう。
沖縄らしい暮らしを叶える第一歩として、あなたに合った住まいの形を見つけてください。

この記事を書いた人

喜納 あつきのアバター 喜納 あつき デザイナー・SNSマーケター

ドレスショップRÉVIAを経営しながら、SNSやブランドの企画・運用、ディレクションなど幅広いクリエイティブ業務に携わる。発信設計や世界観づくりを得意とし、沖縄県内の複数企業へのSNS運用支援やコンテンツ制作にも従事。STADIUM株式会社の立ち上げ時から参画し、現在はSNS戦略からデザイン監修、空間づくりまで、想いや価値を“伝わるカタチ”にするための企画・表現を担当。テクノロジーと建築・不動産を掛け合わせ、沖縄から新しいライフスタイルと住まいの在り方を発信し、社会に変化を生み出すことを目指している。

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