沖縄で中古戸建てを買ってリノベする流れ




「庭付きの家に住みたい。でも新築は高すぎる」――沖縄ではそんな声をよく耳にします。
土地の価格が上がり続ける中、中古戸建てを購入してリノベする流れが注目を集めています。
広い敷地や駐車場を確保しつつ、自分好みに手を加えられるのが大きな魅力です。

目次

沖縄で中古戸建てリノベが注目される理由

新築価格高騰と土地不足の影響

那覇市や浦添市などの都市部では、新築戸建ての価格が高騰。
土地そのものが限られており、好立地で新築を建てるのはかなり難しくなっています。
結果として、中古戸建てを購入してリノベする方が現実的な選択肢となっています。

中古戸建て購入+リノベのメリット(敷地・駐車場・庭)

戸建てならではの魅力は「敷地の広さ」。
中古でも駐車場2台分や庭付きの物件が多く、ライフスタイルに合わせやすいです。
さらにリノベで間取りや内装を変えれば、家族に合った快適な暮らしをつくれます。

沖縄特有の気候対策をリノベで実現できる

沖縄の戸建ては台風や塩害、湿気の影響を強く受けます。
中古購入の段階で劣化が見られるケースも多いですが、リノベでしっかり対策することで安心して暮らせます。屋根補強や断熱リフォーム、防蟻処理などを取り入れると効果的です。

中古戸建て購入からリノベまでの流れ【ステップ解説】

「具体的にどう進めたらいいの?」と不安に思う方のために、中古戸建てリノベの流れを5つのステップで整理しました。

物件探しと資金計画

まずはエリアや広さ、予算を決めます。
中古購入費用とリノベ費用をまとめてローンに組み込む方法も一般的。
資金計画を最初に固めると安心です。

購入前の建物診断(耐震・シロアリ・劣化チェック)

戸建てはマンション以上に建物診断が重要です。
基礎や屋根の状態、シロアリ被害、劣化の有無を専門家にチェックしてもらいましょう。

設計・プランニング

フルリノベにするか、水回り中心にするか。
家族のライフスタイルに合わせて優先順位をつけてプランを練ります。

見積もりと契約

複数の施工会社に見積もりを依頼し、金額だけでなく内訳や保証内容を比較。
沖縄の施工実績がある会社を選ぶのが安心です。

工事開始〜完成・引き渡し

契約後に工事が始まります。
解体、施工、仕上げと進み、最終検査を経て引き渡しとなります。
戸建ては工期が長くなる傾向があるため、スケジュールも余裕を持って計画しましょう。

中古戸建てリノベの費用相場

フルリノベーション(100㎡以上/1700万円〜)

延床100㎡以上をスケルトンにして全面リノベする場合は1700万円〜が目安です。
屋根や外壁の補修費も含まれるケースが多く、マンションより高額になりやすいです。

部分リノベーション(LDK改装200万円〜/和室→洋室50万円〜)

LDKの改装は200万円〜
和室を洋室に変えるなら50万円〜で可能です。
家族の変化に合わせて部分的に直すケースも多いです。

水回りリフォーム(キッチン150万円〜/浴室150万円〜/洗面50万円〜/トイレ50万円〜)

  • キッチン:150万円〜
  • 浴室:150万円〜
  • 洗面:50万円〜
  • トイレ:50万円〜

沖縄戸建て特有の注意点

台風対策(屋根・外壁補強/雨漏り防止)

戸建ては屋根や外壁が直接台風の影響を受けます。
防水工事や補強をしっかり行うことで、雨漏りリスクを減らせます。

塩害による建材劣化(外壁・鉄部・設備機器)

海風による塩害は外壁や鉄部を劣化させます。
エアコンの室外機など設備機器も影響を受けやすいため、定期的な点検と交換費用も考えておきましょう。

湿気・カビ対策(断熱材・通風設計)

湿気がこもりやすい沖縄の戸建てでは、断熱材や通風設計が重要。
床下換気や調湿建材を取り入れると効果的です。

シロアリ被害と防蟻処理

戸建てならではのリスクがシロアリ。
特に木造部分は要注意です。
防蟻処理をリノベのタイミングで徹底して行うのがおすすめです。

予算を抑えるための工夫

既存構造を活かすリノベ

柱や梁など既存の構造を残すことで費用を抑えられます。
フルリノベでも構造を活かせば予算は大きく変わります。

水回りの位置を大きく変えない

水回りの移動は配管工事が必要になり、追加費用が高額になりがちです。
位置を変えずにリフォームするのがコストを抑えるコツです。

補助金やローン制度の活用

国や自治体の補助金や減税制度をうまく使えば、実質的な負担を減らせます。
沖縄でも活用できる制度があるので必ずチェックしましょう。

まとめ|中古戸建てリノベで沖縄ならではの暮らしを実現

新築価格が高騰する沖縄で、中古戸建て+リノベは現実的な選択肢。
費用相場や流れ、注意点を知っておけば安心して進められます。

台風や塩害、湿気やシロアリといった沖縄特有の課題に対応することで、長く快適に住める家に変えられます。無理のない計画で、自分らしい住まいを実現しましょう。

この記事を書いた人

喜納 あつきのアバター 喜納 あつき デザイナー・SNSマーケター

ドレスショップRÉVIAを経営しながら、SNSやブランドの企画・運用、ディレクションなど幅広いクリエイティブ業務に携わる。発信設計や世界観づくりを得意とし、沖縄県内の複数企業へのSNS運用支援やコンテンツ制作にも従事。STADIUM株式会社の立ち上げ時から参画し、現在はSNS戦略からデザイン監修、空間づくりまで、想いや価値を“伝わるカタチ”にするための企画・表現を担当。テクノロジーと建築・不動産を掛け合わせ、沖縄から新しいライフスタイルと住まいの在り方を発信し、社会に変化を生み出すことを目指している。

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