沖縄のリフォーム予算はいくら必要?相場と予算を抑えるためのポイント、沖縄ならではの注意点を解説!

沖縄の美しい海と豊かな自然に囲まれた暮らしは、多くの人にとって憧れのライフスタイルです。なかには沖縄へ移住するとともに、中古住宅を購入して理想の住まいを手に入れようとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

しかし年月を重ねた住宅は劣化が進むため、住み心地が悪くなったり、機能性が低下したりしてしまいます。とくに沖縄は海に囲まれた環境から、本土よりも家の劣化が進みやすい可能性も高いです。

そんな時はリフォームをおこなうことで、住まいを蘇らせ、より快適な空間へと変えることができます。

この記事では、沖縄で中古住宅をリフォームする際にかかる予算の相場、予算を抑えるポイント、沖縄でリフォームする際の注意点、の3つをご紹介いたします。

目次

沖縄のリフォームにかかる予算相場はいくら?

沖縄でのリフォームにかかる予算は、地域や施工内容によって大きく異なります。

一般的には、部分リフォームで50~200万円フルリフォームで600万円~1500万円が目安だといわれています。

ただし細かい費用は施工内容だけでなく、建物の種類によっても異なるので、まずは費用の詳細を見ていきましょう。

沖縄リフォームの予算相場:部分リフォームの場合

部分リフォームの施工内容は、大きく分けて内装・水回り・外装の3つに分けられます。

内装の部分リフォーム

内装の部分リフォームでは、床や壁、天井といった内装材をそれぞれ、もしくは総合的に修繕します。6帖の部屋を部分リフォームする場合、それぞれにかかる予算の相場は以下のとおりです。

施工内容予算相場
床の張り替え(6帖)5〜20万円
壁の張り替え(6帖)3〜10万円
天井の張り替え(6帖)1〜10万円

以上は6帖の部屋を部分リフォームする場合の費用になるため、複数箇所をリフォームする場合にはこれよりも費用は増えます。

水回り設備の部分リフォーム

リフォームをおこなう際に、多くの方が検討されるのが水回り設備のリフォームです。水回り設備にかかる部分リフォーム費用の予算相場は、以下の通りです。

施工内容予算相場
キッチン50〜150万円
浴室50〜200万円
トイレ15〜80万円

水回り設備のリフォームは、設備自体のグレードや、脱衣所などの設備周辺の内装も施工内容に含むことがあるので、予算には幅があります。

そのため内装のリフォームより、予算には余裕を持っておく必要があります。

外装の部分リフォーム

外壁や屋根などの外装をリフォームする場合、建材はそのままに塗装するパターンと、建材を新しくして張り替え・葺き替えをおこなうパターンの2つの選択肢があります。

またカーポートの設置など、外構のリフォームをおこなうこともあるでしょう。

外装の部分リフォームにかかる予算の相場は、以下の通りです。

施工内容予算相場
外壁の塗装50〜200万円
外壁の張り替え150〜500万円
屋根塗装20〜100万円
屋根の葺き替え70〜300万円
外構50〜100万円

外装は内装や水回り設備よりも施工する範囲が広くなるため、確保しておきたい予算も高くなります。

以上が部分リフォームの予算相場になりますが、リフォームする範囲の広さや使用する設備・建材のグレードによっても予算は大きく異なるため、目安として考えてみてください。

沖縄リフォームの予算相場:フルリフォームの場合

部屋や建物全体をリフォームすることをフルリフォームといいますが、フルリフォームにかかる費用は部屋・建物の広さだけでなく、建物の種類によっても異なります。

建物の種類予算相場
一戸建て1200〜1500万円
マンション600〜1000万円

一戸建てであれば1,200万円から1,500万円、マンションであれば600万円から1,000万円を予算の相場と考えると良いでしょう。

ただし同じフルリフォームでも、内装材や設備などの見た目だけを整える場合と、間取り変更などを含む場合ではまた予算が変わってくるため、注意が必要です。

沖縄のリフォームで予算を抑えるポイントとは?

リフォームは建て替えやリノベーションよりは費用を抑えられますが、それでもなるべく予算を抑えられたら嬉しいですよね。

ここでは沖縄でリフォームをおこなう際に、予算を抑えるためのポイントをご紹介いたします。

沖縄リフォームで予算を抑えるポイント①:時期を選ぶ

一般的にリフォーム業者は、3月から5月頃と、9月から11月頃までが繁忙期だといわれています。

この時期が繁忙期になる理由は、異動や入学・入社などが多く、新生活が始まるタイミングでリフォームを依頼される方が多いからです。

そのため業者の仕事が混み合い、この時期に依頼すると費用が高騰する傾向にあります。

一方で閑散期であれば、比較的安価に依頼することができるほか、リフォーム業者の手が空いていれば、費用について交渉する余地もあります。

沖縄リフォームで予算を抑えるポイント②:補助金・助成金を利用する

現在、既存の住宅ストックを活用した家づくりを推進するために、リフォームに対する補助金や助成金の支給が全国的に実施されています。

ただし補助金や助成金が受けられるかどうかは、その住宅がある市町村によって異なります。

沖縄本島では、宜野湾市・沖縄市・豊見城市・糸満市・名護市など、多くの自治体で補助金・助成金の利用が可能です。

お住まいの自治体で補助金・助成金制度があるか確認し、それらを活用することで費用負担を軽減できるでしょう。

地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト

沖縄リフォームで予算を抑えるポイント③:DIYを取り入れる

さらに費用を抑えたいのであれば、簡単な塗装や壁紙貼りなどの作業を業者に依頼するのではなく、DIYするのも有効です。

費用を抑えることができるだけでなく、自分で家をつくったという思い出づくりにもなります。

ただしリフォーム工事の中には専門知識や技術が必要な作業もあるので、無理のない範囲でおこない、専門的な作業は業者に依頼しましょう。

沖縄のリフォームで失敗しないための注意点とは?

リフォームで失敗しないためには、一般的なポイントだけでなく、沖縄特有のポイントにも注意する必要があります。

沖縄リフォームの注意点①:台風や塩害を考慮する

沖縄は台風の影響を受けやすい地域で、年間で約27個発生する台風のうち、沖縄には約7個が接近するといわれています。

また周りを海に囲まれており、かつ海との距離も近いため、海から飛来した塩分によって金属などが錆びる「塩害」も多いです。

そのため住宅を長持ちさせるためには、耐風・耐塩害仕様の建材や設備を使用する、台風の影響を受けにくい設計にするなどの工夫が必要になります。

ただしこれらの工夫をおこなうと、通常の施工内容よりも費用が高くなる可能性があるため、予算には余裕を持っておくようにしましょう。

沖縄リフォームの注意点②:建築費を事前に確認する

実は沖縄は全国的にも建築費の水準が高いエリアです。

国交省による「建築着工統計調査(2022年)」によると、沖縄県の建築費水準は、東京都に次ぐ全国2位の高さでした。

そのため同じ施工内容でも、沖縄でおこなうと想定よりも費用が高くなる可能性があります。

リフォームを依頼する際は、実際の建築費を事前に確認してから、契約を進めましょう。

沖縄リフォームの注意点③:工期には余裕を持つ

沖縄は5月から6月にかけて梅雨の時期に入り、その後も10月頃までは台風が接近することが多いです。

雨や悪天候の影響を受けて工期が伸びることもあるほか、工期に対してルーズな業者も少なくありません。

沖縄でリフォームする際は、余裕のあるスケジュールを確保しておきましょう。

また信頼できるリフォーム業者を選ぶことでも、不必要に工期が伸びるのを防げる可能性があります。

沖縄リフォームの注意点④:地元に精通した信頼できる業者を選ぶ

沖縄のような他の地域とは異なる特色のあるエリアでは、地元に精通した信頼できる業者を選ぶことが重要です。

信頼できる業者を選ぶ方法はいくつかありますが、まずはリフォームしたい中古住宅のあるエリアでの実績があるかどうかを確認しましょう。

次に相談や見積もりを依頼する際には、質問に対して親身になってくれるかどうか、見積もりの内容が詳しく、不明点についてしっかり説明してくれるかどうかなどをチェックします。

沖縄での実績が多く、相談や見積もり時に正直に話してくれる業者であれば、信頼できるといえるでしょう。

まとめ

沖縄のリフォームにかかる予算は、部分リフォームで50~200万円、フルリフォームで600~1500万円程度が相場となっています。

予算を抑えるためには、閑散期に依頼することや、補助金・助成金の活用すること、DIYを取り入れることを意識しましょう。

ただし沖縄は台風や塩害への対策や、全国的に見ても高い建築費から、費用が高くなることも予想されます。

リフォームをスムーズに進めるためにも、沖縄での実績や親身になって対応してくれるかどうかを確認し、地元に精通した信頼できる業者を選ぶようにしましょう。

この記事を書いた人

仙石 雄大のアバター 仙石 雄大 フォトグラファー・WEBライター

岐阜県出身。大学卒業後、愛知県名古屋市のデザイナーズ・リノベーション賃貸物件を中心に扱う不動産会社にて「お部屋の取材ライター」として年間200件を超える部屋を撮影。来沖後、建物写真撮影サービス「PIC’s(ピックス)」のカメラマンとしてSTADIUM株式会社にジョイン。賃貸物件の撮影で培った「暮らす人の目線」に基づき、住む人にとっても作る人にとっても美しさと親しみが感じられる写真を撮影しています。

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